悩める木工職人の物語 前編
木工職人で悩んでいる
皆様へかもさくからのギフトだよ🎁
大丈夫。
誰もが、同じ道を通ってます。
今日のお題はこちら
『悩める木工職人の
物語 前編』
木工職人に限らず全職人で
言えることかもしれません。
ありがとうございます。
つらつらと書いてみます。
※この物語は、フィクションです。
実在の人物や団体などとは、関係ありません。
これは、とある木工職人の物語。
ドラゴンクエストXの
アストルティアの世界観が、
とても大好きで、どっぷりハマって
毎日、遅くまでインしちゃいます。
彼女の名前は、かもさくら。
毎日、可愛いドレアが、したい。
素敵な服を着て、プレイベで
お披露目したい。皆んなに見せたい。
お友達と沢山お写真を撮って、
翌日には、SNSに投稿して
可愛い💕とか真似したい✨とか
言いながら、わいわいするのが、
とても楽しいし、元気ももらえる。
どこにでもいる
ごく普通のおんなのこ。
そんな彼女には、ひとつだけ
悩んでいることが、ありました。
それは、ゲーム内通貨である
Ｇの所持数が、極端に少ないこと。
毎日、無理をしてドレアして
染色代もバカになりません。
得意な職人は、木工職人。
金策といっても比較的簡単な
釣りざおしか、作れません。
お友達にもチムメンにも
絶対見つからないように
ログインも隠して夜な夜な
何時間もかけて釣りざおを作る。
リアルの生活にも支障が、
出るくらい完全な寝不足。
『でもこれが、唯一の金策だもん 』
木工職人が、作れるものといえば、
家具・釣りざお・武器の3種類。
でも家具は、ほとんど売れない。
回転率の良い釣りざおも
なかなか大きくは、稼げない。
最新の武器を彫ってみたいけど
釣りざお1本の原価が、約50,000G。
それに対して
最新の武器になると1本の原価が、
一気に上がって約1,000,000Gです。
失敗したら即破産の危険な賭け。
あまりにもハイリスクすぎて
挑戦する勇気なんてありません。
『一歩間違えたら・・・やばいよね』
彼女が、作っているメインの商材は、
『炎の釣りざお改』毎日の日課で、
プラチナ木工刀１本分※30回分
彫って、売るのが、日課です。
『今日は、沢山失敗したから
あまり稼げなかったなぁ・・』
明日、頑張ろうと自分に
言い聞かせて布団に入ります。
※この物語は、フィクションです。
実在の人物や団体などとは、関係ありません。
ある日、いつものように
旅人バザーで釣りざおを売ろうと
最安値のチェックをしていると。
そこには、見覚えのある
名前が、ありました。
以前からよく一緒に遊んでいる
お友達のモッ◯さんでした。
モッ◯さんは、釣りざおを作るのが、
とても、お上手で旅人バザーで
最安値を更新して、販売していました。
彼女も釣りざおには、少し
自信があったので、負けじと
最安値で更新していきます。
どうやらモッ◯さんも
気づいているみたい。
それからは、旅人バザー内で
何度も何度も競いあう日々。
いつの間にかお友達のフレンド欄で
モッ◯さんが、インしてるかどうか
チェックするまでになっていたのです。
『◯ッチさんインしてたら・・・
私の釣りざお売れないもんね』
『困ったな💦私の方が、先に彫って
先に売ってたのにもう・・・超邪魔』
！？
何かが、違う。違和感。
『あれ？ちょっと待って・・・
これって違うよね・・・』
『いつからこんなに腹黒くなった？
私ってば・・・腐ってる・・・』
あんなに仲良く遊んでたのに
旅人バザーでの価格競争までして
険悪ムードになっちゃって、
お互いにインしても挨拶もしない。
『大切なお友達とバザーで競って
何やってんの・・・私、馬鹿だ・・・』
そう思った彼女は、唯一の金策を
釣りざおを彫るのをやめたのです。
やめた理由は、これだけでは、
ありませんでした。
マイページのあしあと伝言板にも
『釣りざおの金額下げるな！◯◯！』
とエノ◯クさんに暴言を書かれてしまい。
これが、止めの一撃になったのです。
彼女は、とうとう価格競争の
世界から逃げ出してしまいました。
これが、本当の理由であり真相。
敗者で、滑稽で、とても惨めです。
※この物語は、フィクションです。
実在の人物や団体などとは、関係ありません。
そんな状況でもドレアや装備の為、
お金遣いの荒さは、変わらない。
落ち込んでばかりいられません。
『気を取り直して
新しい商材で稼がなきゃ！
でも、これからどうしよう』
このままでは、装備も買えず、
ドレアも出来ず地味な
ドラ活になってしまいます。
『そんなの絶対嫌だよー！
どうしよう。本当、どうしよう・・・』
他の金策方法は、苦手です。
職人は、木工しか出来ません。
悩みに悩んだ末、彼女は、
銀行に預けていた全財産を
震える手で握りしめて
見たこともないような
とても険しい表情で
素材屋の前に立っていました。
『とりあえず3本だけ・・・』
素材の原価だけで3,000,000Gです。
装備が、買えるくらいの大金。
『もう、後戻りはできない』
成功数値は、いろいろなサイトで
しっかりチェックして控えました。
動画もしっかりチェックしました。
あとは、うまくできるかどうか。
でも現実は、甘くは、ありません。
当然です 。金策方法を見失い、
彼女は、焦っていたのでしょう。
1度も彫ったことのない武器。
最上級の木工職人の世界です。
まともに練習もしないまま、
いきなりのぶっつけ本番。
『私は、失敗した』
『私は、失敗した』
『私は、失敗した』
こつこつコツコツ何時間もかけて
貯めたＧは、彼女をあざ笑うかのように
一瞬で消えてしまったのです。
※この物語は、フィクションです。
実在の人物や団体などとは、関係ありません。
本当に悔しくて悔しくて
ゲームなのにリアルの世界でも
涙が、ポロポロ流れました。
リアルの世界でのストレス解消。
楽しんで次の日の活力にするはずの
ドラゴンクエストXなのに楽しくない。
ただ・・・苦しいだけ辛いだけ。
『引退しちゃおうかな・・・ドラクエ』
それでもフラフラといつも
通っていたアトリエに向かい、
失敗した分を取り戻そうと
また釣りざおを彫り始めます。
その時でした。
ふと・・・何気なく、周りに
視線を送ると、最新の木工武器を
バンバン彫ってる方々が、いました。
『あんな風に彫れたら
格好いいな・・・あれ？』
その方は、以前、木工ギルドで
お会いした時にお友達になった
ベ◯さんとい◯ごさんでした。
偶然の再会です。
意を決して、すがる思いで彼女は、
食い入るように問いかけます。
『わぁ💕お久しぶりです。ねぇねぇ！
武器作るのって、難しすぎない？』
『失敗したら一瞬でお金無くなるし
本当に稼げるのかな？私・・・
このままじゃ破産しちゃう💦』
彼女に気づいた2人は、
にっこり微笑みながら
ゆっくり話し始めました。
ベ◯さん
『言いたいことすごくわかる😁』
長くなったので次回へつづく
Coming Soon💖
フィクションです😏
